アメリカ・テキサス大学オースティン校で在外研究を始めて7か月が過ぎました。こちらの生活にも慣れ、研究も軌道に乗り始めたところです。
皆さんご存知のとおり、こちらに来て(8月27日)まもなくの9月11日に、あのニューヨーク・ワシントンD.C.でテロ事件が起こり、追い討ちをかけるように炭疽菌事件と立て続けに衝撃的な事件が起こりましたが、幸いにもオースティンでは日常生活に影響のあるような事件は起きておりません。
しかし、相変わらず空港でのチェックは厳しく機関銃を所持した軍人がゲートに立っていますし、ハイウェイでの検問や水源地、核施設などでの警戒は続いています。
集面積 日本の倍 ハイテク産業が有名
テキサス州とオースティンについて少しご紹介をします。テキサス州は日本の約2倍の面積、人口は約2,100万人の州で、最近はカリフォルニアと並んで皆さんご存知のDELLやCOMPAQなどの電子産業を中心としたハイテク産業の州に変わってきているようです。テキサスのほぼ中心に位置するのが、州都オースティンです。テキサスといえば、ダラス、ヒューストンをご存知の方は多いと思いますが、オースティン?聞いたことがないとおっしゃる方がほとんどでしょう。
一昨年暮れのアメリカ大統領選挙を覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、ブッシュ現大統領が選挙演説を行っていた町といえば、「そういえば聞いたことがあるなあ」と思われた方もあるでしょう。
緑がいっぱい!ほんとにテキサス?
オースティンは人口約65万人、周辺の地域を含めて約100万人規模だそうです。ここ5年くらいで急に人口も増えてきたようで、最近は交通渋滞も激しくなったようです。オースティンに着いてまず驚くのは、ダウンタウンのビル群を除いて大変緑が多く、森の中に住宅街が広がっていることです。テキサスといえば、日本人の感覚でいうと映画やテレビでお馴染みの西部劇の影響もあり、砂漠の中に町があるように思われがちですが、オースティンは全く違います。ここはテキサスか?と疑いたくなります。
学生数4万8千人 全米有数のマンモス校
さて、私が在外研究を行っているテキサス大学(こちらではUTとよばれています)オースティン校について簡単に紹介します。テキサス大学は州立大学で、オースティン校だけで16学部、4万8,000人の学生数を有するアメリカでも1、2位を争うマンモス校です。
しかし、日本人の留学生は百人程度で西海岸や東海岸の大学に比べると少ないようで、私がお世話になっている工学部・機械工学科には日本人は博士課程に1人だけです。本大学はオースティン市内の中心にあり、大学のシンボルでもあるUTタワーの周辺は、まだ古い建物が残っており、昔の大学のイメージをとどめています。私のいる工学部の建物は、キャンパスの中でも最も北に位置し、8階にある私の研究室から見ると、工学部の建物以外は新しい建物も含めてレンガ作りで、屋根は赤レンガで統一されており、ヨーロッパの町のイメージがします。私は機械工学科の副学科長で、レーザ焼結の分野では大変著名なボウレル教授にお世話になっています。機械工学科には約60人の教員が所属しており、Ph.Dの学生だけでも80人以上だそうです.私は,現在この学科のSolid
Freeform Fabrication Lab.に所属して、レーザ焼結に関する研究を行っています。このグループは、教授3人と助教授1人、Ph.Dの学生9名と私で企業との共同研究6テーマを行っています。このほか、私のグループには2人の修士の学生もおり、これらのテーマの一部をサポートする形で研究を進めています。折角の機会を与えていただきましたので、できる限り新しい情報と成果を得たいと思っておりますとともに、本学の理工学部でも対応されているようにJABEEへの対応は不可欠であると思いますので、アメリカの大学の教育システム、教員の教育・研究に対する姿勢や方法なども学んで帰りたいと思っております。
最後に、このような貴重な機会を与えて戴きました近畿大学ならびに関係各位に深謝の意を表します。
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