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しかし漁業の対象にもならない、メダカなどの小魚が、危機に瀕していることは、あまり注目されてこなかった。そのような雑魚がいる多様な生物が共存できる環境こそが、日本人の原風景として、重要な意味を持つのではないか。 農学部水産学科の細谷和海教授は、自然保護の視点から、多様な淡水魚とその環境を日本の文化としてとらえ、多くの淡水魚が絶滅の危機に瀕している現況に危機感を抱いている。その大きな要因として、外来魚の問題が挙げられるのである。 外来魚は、国外から移殖された国外外来魚と、国内で他の地域から移殖された、国内外来魚に分けられる。しかし両者ともに、異なる生息圏に移殖されると、食害による生態的影響、交雑による遺伝的影響、寄生虫や病原菌の混入による病疫的影響などを与えるだろう。 ブラックバスなど外来魚が生態系変える 実際、ブラックバスに代表される外来魚は、在来魚にどのような影響を与えているのだろうか。
このことは、京都市深泥ヶ池において調査された、25年にわたる「魚類相の変遷」から見て取ることができる。調査初年の1972年は、種類総数12種の内、国外外来魚は1種だったものが、調査最終年の97年には、種類総数は6種に減り、外来魚はブラックバス、ブルーギル、カダヤシなど3種に増えている。その間姿を消した在来種は、9種にのぼる。 このように、外来魚が侵入すると、日本古来の生物多様性を消失させ、やがて外来魚と、餌となる一部の魚種しか残らない単純な生態系に変えてしまう。 では、これらの国外外来魚に対して、どの様に対処すればよいのか。現状では、基礎資料が不足している。ブラックバスの捕食量については、従来から経験だけで語られており、定量的な調査は何もなされていなかった。そこで細谷教授は、農学部内の調整池で実験を行っている。成果は徐々に得られつつあり、駆除対策の基礎資料となっている。 メダカが住める川に戻し日本の文化を守ろう
絶滅危惧種となってしまったメダカ―。メダカがいかに減少しているかを知るデータがある。全国になんと5,000以上ものメダカの方言がある。この事実からも全国各地に分布していたことが推測される。 |
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