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赤坂教授は「アミノ酸が多数連なったたんぱく質は、これまで、ユニークな『唯一正しい』立体構造を形成して機能すると考えられてきた。しかし実際、たんぱく質は幅広い時間スケールでダイナミックにその形を変えており、立体構造変化がその機能に重要な役割をしていることが最近の研究から明らかになりつつある。しかしその変化は一瞬で、それを原子レベルの分解能で捉えることは至難のわざであった」と話す。
赤坂教授らが独自に開発した高圧NMR法は、これまで他の方法では捉えることが困難であったたんぱく質の大きく揺らいだ構造、すなわち活性型構造(B)を捉えることを可能にした。今後、この方法が広く適用されるようになれば、たんぱく質の関係する広い現象解明に役立つ。機能の解明はもちろんだが、アルツハイマーや狂牛病等の原因と考えられるたんぱく質の誤った構造形成(ミスフォールディング)は、構造の揺らぎと深く関係している。また、活性型構造を知ることにより、これをターゲットとしたより効率的、合理的な特効薬開発が可能となる。さらに、たんぱく質は工業的に広く利用されており、機能向上を目的とした工学設計が容易となる。
「生体・磁気共鳴国際学会名誉会員」に
ノーベル賞受賞者も名を連ねる栄誉
赤坂教授は、1月16日から22日までインドで開催された「生体・磁気共鳴国際学会」での同学会名誉会員認定式に出席。日本人で初めての名誉を受けた。認定は1999年にされていたが、公式の場であらためて披露され、称号となる楯を授与された。
同学会の名誉会員には、MRI・NMRの原理・装置を開発したRichard Ernst氏やNMRの技術をたんぱく質に応用したKurt
Wuthrich氏などのノーベル賞受賞者が名を連ねている。
赤坂教授は本学の文部科学省21世紀COEプログラム選定研究拠点の「食資源動物分子工学研究拠点(大学院生物理工学研究科・先端技術総合研究所)」の研究者の1人でもある。
(近畿大学大学新聞 第454号 5面 平成17年4月1日発行)
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