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学術・研究
21世紀COEプログラム 
2年連続選定記念シンポジウム開催
講演会

世界レベルの研究教育拠点 内外に披露 ゲストに野依氏

野依先生写真
 本学は文部科学省21世紀COEプログラムの2年連続選定を記念し、本学の世界レベルの研究内容について広く内外に発表するため、11月22日午前11時から、本学11月ホールで記念シンポジウムを開催する。今回は2001年ノーベル化学賞受賞者の独立行政法人理化学研究所・理事長の野依良治先生に基調講演をいただくこととなった。

 基調講演後に、本学の2つのCOE選定研究拠点の研究概要について講演を行う。まず今年度選定を受けた「クロマグロ等の魚類産業支援型研究拠点」の概要と研究計画について、水産研究所長/大学院農学研究科・熊井英水教授が講演。続いて、2002年度に選定された「食資源動物分子工学研究拠点」における発生工学研究の展開について、大学院生物理工学研究科/先端技術総合研究所・細井美彦教授が述べる。
 
 当日は11月ホールロビーでの研究内容の紹介、クロマグロをはじめとする水産研究所の養殖魚展示や業績の紹介、農学部、生物理工学部などの研究内容の紹介がある。
 
 また、オープニングでは、COEを記念したビデオの放映や、本学の著名卒業生からのお祝いメッセージビデオも流れる。
 
 開場・受付は午前10時から、お問い合わせは総務部総務課「記念シンポ係まで」。
とき:
11月22日(土)午前11時〜(受付・開場10時〜)
ところ:
本学11月ホール・大ホール
COE選定講演:
「クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点」の概要と研究計画
水産研究所/大学院農学研究科・熊井英水教授
  「食資源動物分子工学研究拠点」における発生工学研究の展開
大学院生物理工学研究科/先端技術総合研究所・細井美彦教授
お問い合わせ・ 参加申し込み先:総務部総務課
基調講演 
「研究は瑞々しく単純明解に」 野依 良治 氏 (2001年ノーベル化学賞受賞)
略歴
1961年
京都大学工学部卒業
1963年 京都大学大学院修士課程修了
京都大学工学部助手
1967年 工学博士
1968年 名古屋大学理学部助教授
1969年〜1970年 ハーバード大学博士研究員
1972年〜2003年 名古屋大学理学研究科教授
1997年〜1999年 名古屋大学理学研究科長・理学部長(併任)
2000年〜2003年 名古屋大学物質科学国際研究センター長(併任)
2002年〜2003年 日本化学会会長
2002年〜2003年 名古屋大学高等研究院院長(併任)
略歴
名古屋大学特任教授(2003年10月から)
独立行政法人理化学研究所理事長(2003年10月から)
「21世紀COEプログラム」とは
 「21世紀COEプログラム」とは、日本の大学を世界最高水準の研究教育拠点に育てることを目的に、文部科学省が2002年度から推進している事業です。
 
 近畿大学はCOE元年の2002年度、生命科学分野において大学院生物理工学研究科と先端技術総合研究所による「食資源動物分子工学研究拠点」が、厳しい審査を経て、西日本の私立大学でわずか2大学という研究拠点の一つに選定されました。
 
 この快挙に続き、今年度は、学際・複合・新領域分野で、水産研究所と大学院農学研究科による「クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点」が選ばれました。
 
 今年は全国225大学611件の申請の中から56大学133件が選定されましたが、2年連続で選定を受けた私立大学は全国を見ても、慶応大学・早稲田大学・日本大学・立命館大学と近畿大学のわずか5大学です。
 
 これは、近畿大学の取り組みに対する社会の高い評価が示された証であり、近畿大学は国の重点支援によって日本の研究教育をリードしながら、さらに世界の頂点を目指していくことになります。
2003年度「学際・複合・新領域分野」
「クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点」
水産研究所・大学院農学研究科水産学専攻・国際資源管理学専攻
拠点リーダー 水産研究所長 教授 熊井 英水


クロマグロ写真
 
いけす内を泳ぐクロマグロ

 今回選定された研究拠点は、絶滅の危機さえ懸念され、海のダイヤと呼ばれる高級魚・クロマグロの完全養殖に、昨年夏、世界で初めて成功した研究チームです。不可能と言われ続けた大型回遊魚クロマグロの完全養殖は、32年間の長期に及ぶ研究者の真摯な取り組みにより成しとげられました。まさに、世界レベルの研究拠点の形成を目指す「21世紀COEプログラム」の選定に値する研究拠点といえるでしょう。このプロジェクトは、クロマグロを含む有用魚類増養殖技術のより高度な発展を目指し、環境保全対策、養殖魚の肉質及び安全性、生産流通調査といった多角的な研究を通じて、養殖産業全般を支援するとともに、放流などによる天然資源の増殖も視野に入れています。

2002年度「生命科学分野」
「食資源動物分子工学研究拠点」
大学院生物理工学研究科生物工学専攻・先端技術総合研究所 
拠点リーダー 先端技術総合研究所長 教授 入谷 明


ホウレンソウブタ写真
 
ホウレンソウの遺伝子を組み込んだブタ

 入谷明教授を中心としたこの研究チームは体外受精、体細胞クローン動物作成や遺伝子改変動物の作出などの発生工学的手法を、実験動物や家畜等にける発生工学的研究に用いて、多くの先進的な業績を残しています。世界で初めて植物由来遺伝子を利用した動物の遺伝的改変に成功し、ホウレンソウの遺伝子をもったブタを誕生させました。動物の遺伝的改良に植物由来の遺伝子を利用できることを他に先駆けて実証したのです。
 
 未だ利用されていない、人類にとって有用な遺伝子資源を探索し、遺伝子改変に利用することで、まったく新規の機能を持った食動物資源を作成、そして生産物の安全性を科学的に証明していく研究を通じて、21世紀に懸念される食糧問題に対して、新しい有用特性をもつ動物性食品の提供を目指しています。

(近畿大学大学新聞 第445号 1面 平成15年11月1日発行)
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