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学術・研究 ブリヒラ、クエなど、大学生まれの安心魚提供
養殖魚販売「アーマリン近大」を設立
熊井先生 画像
クエなどの養殖魚を説明する熊井所長

 本学水産研究所長の熊井英水教授は3月6日、養殖魚販売などを行う「アーマリン近大」を設立したと発表した。社長は熊井教授。

 2月の新事業創出促進法の一部改正で、設立5年間は資本金の制限がなくなったことで、ベンチャー企業などが資金面で簡単に設立できるようになり、同研究所で研究・養殖された魚を広く販売する株式会社設立に至った。

 水産研究所はこれまで、地元の漁協と共同で養殖事業を展開してきたが、営業活動は積極的に行ってこなかった。しかし、今後は「クエ鍋セット」など付加価値を付けた加工商品も一般に販売していく計画。ハマチ、マダイ、シマアジ、ヒラメ、トラフグ、イシダイ、イシガキダイなどをはじめ、同研究所が開発したブリとヒラマサの交雑魚「ブリヒラ」や奄美大島で研究が進むクエ、ハタ類も売りだし、大学の魚として安心してもらえる魚を提供する。

 年間の売り上げ目標は2億円。

クロマグロ順調に成長中

 昨年、完全養殖に成功したクロマグロも近い将来、商品として販売したい考え。昨年生まれた1,500尾は、和歌山県串本町大島のいけすで2―3キロまで順調に成長している。

水産研究所 
昭和23年の設立以来、一貫して魚の養殖・研究に取り組み、昨年夏には、困難・不可能とされ続けてきたクロマグロの完全養殖に成功。わが国のみならず世界の養殖業の先駆者的役割を果たしている。
熊井英水所長に和歌山県文化特別賞

 水産研究所(本部・和歌山県白浜町)の熊井英水所長は、昨年のクロマグロ完全養殖の達成に至る功労などが、和歌山県民に明るい希望と活力を与えたとして、昨年、同県文化特別賞の第一号を贈られた。 
 
 世界的に天然資源の枯渇が懸念されるクロマグロの完全養殖実現は、養殖マグロの大量供給に道を開き、日本の食文化にも大きな変革をもたらしえるもの。そのパイオニアとして第一歩を踏み出した業績は水産関係者だけでなく、広く県民に希望と活力を与えたものだったと評された。

(近畿大学大学新聞 第440号 2面 平成15年4月1日発行)
トピックス 平成15年4月1日)
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