近畿大学大学新聞WEB版 発行:近畿大学総務部広報課 メールアドレスへ
≪第425号トップへ
学術・研究
水産研究所奄美実験場オープン
学園最南端の施設 クロマグロ、クエの養殖に期待
養殖クロマグロが元気よく餌食する様子を見学
養殖クロマグロのいけすを見学

 水産研究所奄美実験場(鹿児島県瀬戸内町・奄美大島)の開所式と祝賀会が6月5日、現地で行われた。

 開所式は3月に完成した同実験場管理棟前で行われ、義永秀親町長、叶良久瀬戸内漁協副組合長、本学の熊井英水・水産研究所長、大原司法人本部長らがテープカットをした後、同町から寄贈されたシャリンバイの苗木を植樹した。

 熊井所長は、植樹したシャリンバイの葉が車輪のようについているのに触れ、「奄美紬の染料にもなり、当地にゆかりの深いシャリンバイ。車輪のように止まることなく研究が進むよう頑張りたい」と述べた。

 同町古仁屋で行われた祝賀会では、大原本部長があいさつで水産研究所の歴史と実績について触れた後、「研究に対する努力と漁協、地元住民のみなさまのご協力の両輪で動いていかなければ成功はない。瀬戸内町とは運命共同体の気持ちでやっていきたい」と瀬戸内町に一層の協力を求めた。

 続いて熊井所長が「昭和59年、前所長・故原田輝雄教授が奄美大島を視察に訪れたのが、この計画の始まりだった。平成2年に瀬戸内町から正式に誘致の打診があり、当時、北海道伊達市と島根県海土町からも同様の話があったが、クロマグロやクエなどの養殖に最適と判断し、紆余曲折を経ながら、設置にこぎつけた。研究を一層進め、地域産業の発展に尽力したい」と述べた。

 義永町長は「大学の高度な研究成果が国内外に発信され、地元の漁業の発展に結び付くことを期待している」と祝辞。この後、大島支庁長・川島健勇氏、日本栽培漁業協会専務理事・浜田義徳氏から、研究成果への期待を込めた祝辞が述べられた。

 祝賀会は、地元の島唄や踊りで終始なごやかな雰囲気で行われ、テーブルには、和歌山県串本町の大島分室から稚魚を運び、奄美の海で育てられた3年魚のクロマグロの刺し身やにぎり寿司が並んだ。

(近畿大学大学新聞 第425号 1面 平成13年7月1日発行)
≪第425号トップへ
Copyright (C) 近畿大学総務部広報課 All Rights Reserved.