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生物理工学部は従来の農学・工学・理学の学際領域を1つの独立した学問分野として体系化することを創設理念に持つ。 生物系(バイオテクノロジー)の生物工学科、遺伝子工学科、電子系(サイバネティックス)の電子システム情報工学科、機械系(バイオミメティックス)の機械制御工学科、基礎機械工学科から成り立っている。
実社会で生物を考察して産業界で実用化されたものでは、例えば、フクロウの翼を応用して作られた新幹線のパンタグラフがある。フクロウの風切り羽の外縁には小さなとげのような羽がついており、この突起が、大きな空気渦の代わりに小さな渦を発生させ、空気音が減少する仕組みになっている。この仕組みのお陰でフウロウは羽音をたてずに静かに飛ぶことができるのである。これを参考に500系新幹線「のぞみ」のパンタグラフには小突起がつけられ、列車騒音を減少させている。
このほかにも、鳥類の卵の殻を参考にした、外側には強固であるが内側からは容易に割れる自動車のフロントガラスなど多くの実例がある。
生物理工学部から車で20〜30分の海南市には、平成8年度の私立大学ハイテクリサーチセンターにも選定された生物理工学研究所がある。同研究所は整った機器設備を備え、生物理工学部とも連携を保ちながら成果を上げている。
生物理工学部では発生工学・生物工学と電子工学・精密工学などがどのように相互に歩みより融合するかということについて検討を重ねている。生物理工学部の学部としての本当の形を作ることが、生物理工学部の発展につながると考えている。
(近畿大学大学新聞 第410号 2面 平成12年1月1日発行)
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