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受賞等
仁科記念賞に角藤亮 九州工教授
物理学分野の優れた研究と評価

 九州工学部建築学科の角藤亮教授がこのほど、物理学分野で優れた研究成果をあげた研究者に贈られる仁科記念賞を受賞した。

 九州大学の井上研三教授との共同研究で「超対称標準理論における電弱対称性の量子的破れ」がテーマ。

 現在の素粒子論では、日常的なエネルギー・スケールでは異なって見える力も、よりエネルギーの高い現象や微視的スケールの世界ではその違いが次第になくなり、より対称性の高い基本的な理論で統一的に理解されるようになると考えられている。

 また、自然界の素粒子は整数スピンを持つボソンと半整数スピンを持つフェルミオンとに大きく分けられる。超対称性はスピンの異なるボソンとフェルミオンとを入れかえる対称性で、時空の性質や重力理論とも密接に関係している。超対称性を持つ統一理論(超対称標準理論とも呼ばれる)は最も有望視されている理論であり、超対称統一理論の予言をテストすることが現在の高エネルギー実験の主要な課題となっている。

 角藤教授らはこの超対称標準理論の研究で重要な成果をあげた。超対称重力理論から示唆される超対称性の普遍的な破れを仮定し、TeV領域より低いエネルギー領域で電弱理論の統一が崩れて電磁気の力と弱い力に分離することを示した。

 また、TeV付近で電弱対称性が破れるためにはトップ・クォークの質量が60から180GeV程度の大きな値でなければならないことを初めて指摘し、独創性と先見性のある研究と高く評価された。

 角藤教授は「私たちの仕事が評価され、大変うれしい。共同研究者に感謝します。この賞は若くて有望な研究者に奨励の意味を込めて贈られるという性格のもので、私はあまり若くないですが、もう少し勉強しなければと思ってます」と受賞の喜びを話している。

(近畿大学大学新聞 第410号 1面 平成12年1月1日発行)

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