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水産研究所白浜実験場はこのほど、マサバの人工ふ化に世界で初めて成功した。
マサバは全世界の亜熱帯、温帯に分布し、日本近海では北海道以南の沿岸各地に棲息するなじみの深い大衆魚であるが、これまで人工ふ化して稚魚以上に飼育された例はなかった。
今年5月、養殖された親魚の成熟状態を調査し、自然産卵を試みた。その一方で養殖現場においてマサバの腹部を圧して採卵、採精による人工受精を行った。どちらの方法からも受精卵を得ることができ、38〜60%の確率でふ化した。
ふ化した稚魚のうち約3万尾が1カ月月後の8月下旬に体長17〜20cm、体重45g前後まで育っている。
最近では大分県の豊予海峡でとれる脂の乗ったマサバが「関サバ」としてブランド化されている。熊井英水所長は「今後はえさなどを工夫し、養殖ならではの美味なサバを創出していきたい」と話しており、来年秋の出荷を目指している。
(近畿大学大学新聞 第408号 1面 平成11年10月1日発行)
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