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学術・研究
水産研究所白浜実験場 クローンタイ誕生
マダイのクローン

 水産研究所白浜実験場で、家戸敬太郎助手らがバイオテクノロジーを駆使して、マダイのクローン=写真=を作り出すことにこのほど成功した。海水魚ではヒラメでの成功例はあるが、マダイでは初めて。
 
 家戸助手らはまず、優れた雌だけの、染色体操作を加えた「ホモ接合型」マダイを作り、このマダイから卵を採取。次に卵の発生を促すため、遺伝子を取り除いたイシダイの精子を授精させた。成長した魚は、親と同じ遺伝子を持つクローン魚で、「ホモ接合型クローン」と呼ばれる。
 
 「ホモ接合型クローン」は、通常のマダイに比べて弱いため、さらに「ホモ接合型」同士を掛け合わせるなどして、より丈夫で質の高いクローン魚を作りだした。
 
 現在、約5,000尾が体調26cmに成長している。5年前から研究に取り組んでいる家戸助手は「この技術が確立すれば商品価値の高い良質のマダイを大量生産することができる」と今後の成果に期待を寄せている。

(近畿大学大学新聞 第406号 2面 平成11年6月1日発行)

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