場所:近畿大学11月ホール(大ホール)
9月17日(土)13:30〜18:00
13:30〜15:00
演題:「ますます高まる“在宅医療における薬剤師の役割”」
三宅圭一 先生  
ミヤケ薬局代表取締役


医療・介護の現場は日々めまぐるしく変化を遂げ、私たち薬剤師に対するニーズも変化してきています。この現状を皆さんと共に振り返り、特にニーズが高まる在宅医療における薬剤師の役割について、1つずつ確認していこうと思います。薬物治療におけるリスクマネジャーとして、他の医療職種と連携してチーム医療を推進します。これから、始めようとお考えの方もどうぞお聞きください。

15:00〜16:30
演題:「薬剤師による子宮頚がんの予防啓発の意義
     〜薬局は地域医療の健康情報発信基地〜」

橋直子 先生  
南薬剤師会センター薬局センター長


日本は、世界的には子宮頸がんの発生率が低いが、年間約15,000人が子宮頸がんと診断され、約3,500人が死亡している。薬剤師が、ワクチンで予防可能な『子宮頸がん』に関する正しい知識や情報を発信し、地域住民に対して健康啓発をすることは、少子高齢社会において地域を健康にし、医療費削減にもつながると考えられる。今回は、支部薬剤師会が長期実務実習に参加した薬学生とともに、地域住民に予防啓発を実施した内容について報告する。

16:30〜18:00
演題:「がん治療における薬剤師外来の試み」
松井礼子 先生
国立がん研究センター東病院薬剤部 主任

経口抗がん剤による外来治療においては、入院治療とは異なり圧倒的に医療従事者の介入が少ない。国立がん研究センター東病院では平成21年6月より外来に専用ブースを設けて薬剤師外来を開設し、患者対応を行ってる。医師の診察の前に薬剤師による問診を行い、医師へ問診内容を還元すると共に支持療法の提案等も行っている。今回は先進的な業務の取り組みとして行っている薬剤師外来について報告する。

10月15日(土)13:30〜18:00
13:30〜15:00
演題:「呼吸器感染症診療・抗菌薬使用に関する最新知見」
関 雅文 先生  
大阪大学医学部附属病院 感染制御部 副部長

呼吸器感染症においては、高齢化社会の到来による主に誤嚥性の肺炎の増加と、高度医療の結果生じた耐性菌対策が大きな問題となっている。
 これらを受けて、2011年には、わが国独自の医療・介護関連肺炎:Nursing and Healthcare associated pneumonia (NHCAP)ガイドラインが発刊された。この最新のガイドラインでは、これまでのガイドラインと同様、高用量ペニシリン系薬を軸とする治療方針を継承しつつ、耐性菌対策を念頭においたキノロン系薬やカルバペネム系薬の使用にも一定の見解を示した。同時に今後導入が予定されている注射用マクロライド系薬やキノロン系薬、そして注射用メトロニダゾールにも積極的に言及し、世界標準を意識したものとなった。
 今回はこれらの内容に触れつつ、新薬導入が続くインフルエンザやMRSAなど耐性菌関連の最新知見も紹介できればと考えている。


15:00〜16:30
演題:「医療統計学における経験則 −事例に基づく統計的データ解析の基礎−」
下川敏雄 先生
山梨大学大学院医学工学総合研究部工学学域 准教授

 臨床研究において,得られたデータから情報を抽出・解釈する有用な道具の一つが統計科学である.現在,多くの統計的方法が統計解析ソフトウェアを通して簡便に用いることができる.一方で,統計科学の誤用・乱用も見受けられるようになってきている.これらの多くは,統計科学における言葉・考え方の特異性,あるいは,幾つかの素朴な疑問に寄与している.例えば,「幾つかのグループの平均値をグラフで表すとき,バラツキは標準偏差(SD)で表すべきか,標準誤差(SE)で表すべきか」といった疑問をもった利用者は少なくないはずである.本講演では,統計的考え方の基礎から出発し,実際の統計的データ解析の場面で遭遇すると思われる,幾つかの疑問・問題点に対する解決策について触れる.

16:30〜18:00
演題:「災害時における薬剤師の役割」
立花 貞信 先生
近畿大学医学部奈良病院薬剤部 副薬局長

2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地へ、薬剤師としてのボランティア活動に参加した事を、報告します。薬剤師の現地での救援活動内容は、各集積所で供与薬品を仕分けたり、医療チームでの診療補助、避難所?救護所で調剤?服薬指導?一般医薬品の配布などが主な仕事でした。私は、何かできる事があるか不安でしたが、色々な仕事があるのに、びっくりしました。半年がたち、被災地における薬剤師の役割はまた変化してきていると思いますが、ぜひ皆様もボランティアに参加して、薬剤師として社会貢献してください。

11月12日(土)13:30〜18:00
13:30〜15:00
演題:「チーム医療における薬剤師によるフィジカルアセスメント」
大林 恭子 先生
群馬大学医学部附属病院薬剤部 主任

平成22年4月30日付の厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」が発出された。薬剤師が薬の専門家としてチーム医療の一員として適正な薬物治療を実践するためには、患者の自他覚症状を的確に評価するスキルとしてフィジカルアセスメントを活用することは理にかなったことである。薬剤師によるフィジカルアセスメントをいかにチーム医療の中で定着させるか、まさしく今の薬剤師の課題である。

15:00〜16:30
演題:「これからの医薬分業の未来はこうなる 〜リフィル処方箋によって薬剤師の
    世界は 激変する〜」
中原 保啓 先生
ファーマシューティカルケア研究所 所長

今の日本の医薬分業の姿は、国民から見るとあまりメリットを感じることが少ない現実を見せつけられていると言えます。しかし国が目指している分業の姿を実現できたなら国民の多くは医薬分業を歓迎することは間違いないところなのです。しかしその姿を薬剤師自身がよくわかっていないことが何よりも問題であると痛感しています。一日でも早くその実現を目指すために、薬剤師はしっかりとした具体的な目標をもって国民・国家のために頑張らなくてはいけないのです。
その時に始めて国民は真に薬剤師とは何かを知ることになるのです。

16:30〜18:00
演題:「“安全・安心”に貢献する薬剤師」
藤垣 哲彦 先生
大阪府薬剤師会 会長

3月11日に発生した東日本大震災では、被災地での活動を通して薬剤師が各方面から高い評価をいただいています。この評価は希薄になりがちである「薬剤師の使命感」が表に出た結果だと感じています。使命感をもって安全・安心に貢献するためには、薬剤師として自らが重責を担った立場にあることを再認識し、国民から期待されているということの自覚と誇りを持つことが必要です。