メキシコやアメリカを中心に広がりを見せた新しい豚インフルエンザが、新型インフルエンザ(A/H1N1)として今や世界各国に流行しています。(新型インフルエンザは、その遺伝子が豚インフルエンザのものに似ていることから、当初豚インフルエンザと呼ばれていました。)
このことをうけて、WHO(世界保健機関)では6月12日をもって、警戒度を『フェーズ5 』から世界的大流行(パンデミック)を示す『フェーズ6 』に引き上げ、引き続き警戒を強めています。
豚インフルエンザは1976年に米国で小流行しています。また1977年に極東やアメリカで流行したソ連型インフルエンザも今回の新型インフルエンザと同じ、H1N1という抗原型でした。これらが流行したことによって、その当時の多くの人々がH1N1に対する免疫を獲得したと考えられています。
今回の発症者の大部分が若い人に多い理由は、当時生まれていなかった人たちにはこのタイプの型に対する免疫がほとんどないためだと考えられています。だから免疫を持っていない集団、高校生などに病原体が持ち込まれると、瞬く間に広がっていくのです。
豚肉やその加工品を食べることによって新型インフルエンザに感染することはありません。調理の際は火を通すこと(中心温度71℃)で豚肉を安全に食べることが出来ます。
発症時の重症度は季節性インフルエンザと同程度ではないかといわれています。しかし、糖尿病のような持病のある方や妊婦では重症化する可能性もあります。また秋以降にウイルス自体が強毒化する可能性も懸念されています。
現在、各国とも製造中であり秋~冬頃には完成する予定です。
過去の例によると、CDC(米国疾病予防管理センター)では、タミフルとリレンザの使用を奨励しています。これらの抗インフルエンザウィルス薬は発症後48時間以内に投与すれば重篤化を防ぎうる効果があります。
登下校時に電車・バスなどの公共の交通機関を利用する場合は、マスクを着用し感染予防に努めるようにしましょう。
咳エチケットを守り、手洗い・うがいを励行しましょう。
*咳エチケット*
○ マスクを身につける
(自分自身の感染予防だけでなく、人への感染も防ぎます)
※特にN95マスクはやや高価ですが、飛沫感染のほとんどを防ぐことが出来ます
○ 咳やくしゃみをするときはティッシュなどで口や鼻を覆う
(使ったティッシュは適切に処理しましょう)
○ 咳やくしゃみをした後は必ず液体石けんと水で20秒以上手を洗う
(アルコール製剤や手指消毒薬はより効果的です)
○ 人混みを避け、また感染している人や感染が疑われる人との接触を極力避ける
感染の疑わしい場所や人との接触があり、咳やくしゃみ、発熱などの症状が見られたらむやみに外出せずに、保健所に設置された発熱相談センターに電話をしてまず症状を伝えましょう。
医療機関を受診するように指示された場合はマスクをし、できれば公共の交通機関を避け、あらかじめ医療機関に電話連絡した上で指示に従い受診するようにしましょう。